ボトックス注射ができるようになりました。(その1)ボトックスって何?
2020/09/28
ボトックスって何?
ボトックスとは、ボツリヌス菌が作り出す毒素で、筋肉の収縮を妨げる働きがあります。
毒素なので、多量に体の中に入ると、全身の筋肉が動きにくくなって、最悪の場合命に関わることになります。
でも、異常に収縮している筋肉に、正確に、この毒素を注射すると、異常な収縮がやわらいで、生活しやすくなったり、いろいろと患者さんにメリットがあるのです。
毒と薬の差は紙一重
薬でも、使い方を間違えて多量に使ったりすると、ひどい副作用が起こったりして、体にとって毒になります。
その反対に、本来毒であるものでも、すごく薄めたりすると、薬として使えるようになる場合があります。
毒と薬の差は紙一重であると言えます。
医師は、毒にも、薬にもなるものを、患者さんの状態を注意深く観察しながら調節して、効果が最大になり、副作用が最小になるように、使うのです。